農村環境維持・向上事業
概要
草刈り対策、有害鳥獣対策、遊休農地の活用を通じで、暮らしやすい農村環境を維持することを目的とした事業。
出身者等を対象にした環境管理・交流イベントの開催と古里応援団作り、有害鳥獣対策の強化、遊休農地等の景観対策、有効利用などを進める。
活動内容
第3回部会 2019年11月22日(金)
農地維持に必要な労力の軽減を考える「草刈り」の労力軽減策
他の専門部会と異なり、農村環境維持・向上専門部会は年に実施する議論の機会を3回と決め、計画的な話の進め方で課題解決に至る方策を検討してきました。
前回までに絞られていた労働力軽減策の内、ラジコン草刈機の導入を検討するにあたり、その有効性を検証する試験を実施することとし、検証ポイントの洗い出しと日取りの設定を行いました。
それにより2月19日に、JA福山市神石高原農機センター、全農ひろしま、㈱ヰセキ中四国の協力を得て、デモ機2機による検証試験が地区内の田圃法面にて行われました。
検証ポイントは次の通り。
・使用が容易か
・勾配は何度まで使用可能か
・草の程度はどれ程までか
・燃費
・時間当たりの作業量
・障害物の回避 など
いずれも経費に見合った労力の軽減効果があるかを検証するためのポイントです。
実施場所に選んだ畦畔の勾配は概ね40度弱。これよりきつい勾配での運転では溝にはまるハプニングもありました。
この日の試験結果を基に、4月に新年度1回目の会議を開き、更なる問題点の洗い出しと持続可能な導入方法について話し合います。
第2回部会 2019年11月22日(金)
11月22日(金)、農村環境維持・向上事業部会が開催されました。本年のこの部会では農地利用の受け皿となる「担い手」に対して、経営を維持していくための具体的な支援を制度として確立することを着地点としています。
2回目となる今回は、前回絞り込んだ課題について具体的な対策を話し合いました。
課題は次の2つ。
・労働力不足解消
・鳥獣被害の軽減
それに対し次の4案が提案されました
1.労働力軽減策
『防草シートを利用した畦畔の草刈り作業軽減策』。雑草を枯らさないで草丈を抑える防草シートを利用。労力を軽減する。
2.労働力軽減策
『リモコン草刈機の導入』。草の刈りにくい畦畔に対し、リモコン操作による草刈機の導入によって労力の軽減を図る。
3.労働力と次期担い手の確保対策
労働力確保に取り組む中核組織を編成し、労働力募集・地域ニーズとのマッチングなどを行うコーディネーターを配置する。
4.鳥獣被害対策
住民からなる専門対策チームを結成し、捕獲、餌場の除去、住民への啓発活動などを組織的に行う。
結果、労働力軽減策の①・②案に絞り込み、次回、導入に向けての計画について話合いを行う事に決まりました。制度とするためにどのような内容にするか、また有効性を確認する実証実験をいかに行うかを検討します。
第1回部会 2019年8月23日(金)
8月23日(金)に油木コミュニティセンター研修室にて「農村環境維持・向上」専門部会を行いました。
今年度より2年をかけて、農地利用の受け皿である担い手の負担を軽減する制度の策定を目指します。
農事組合法人や企業・個人の方など7名に集まっていただき、第1回目となる今回は「経営を維持する上で抱える問題点の洗い出し」を話の中心としました。
1人ずつ聞き取り形式で行い、最後に共通の課題として次の2点に絞りました。
・高齢化にともなう労働力の不足
・有害鳥獣の被害
次回より対策を検討する話合いを行います。