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地域づくり部

 化石魅力化プロジェクトチーム

概要

 故西川功氏の遺した化石標本を活用し、油木の魅力を創造するプロジェクトです。令和2年度は標本展示用の展示室を整備し、住民への保存による価値の還元の仕方を模索していきます。

活動内容 

令和3年3月 化石標本の重要性を再確認

化石を同定する沖村先生(右)

と書き留める尾森協力隊員(左)

 仮収蔵庫で継続中の標本の整理作業は、大詰めを迎えています。
 地域おこし協力隊の尾森武尊さんの指示の下、全ての標本に通し番号を振り当て、標本名や分類名、採取地、採取日などを、西川さんが残された添付カードなどの情報から一覧表を制作していきました。
 今後は、抜けている情報などを補足する同定の作業に移っていきます。
 3月15・16日には、広島大学名誉教授で理学博士の沖村雄二先生が来町され、いくつかの標本について同定をしてくださいました。沖村先生は、油木町史編纂に西川さんと共に地質学分野で携わられた方です。標本についても、その重要性を説かれ、「決して分散させてはいけない」と強く語られました。

令和3年1月某日 展示室開設に向けて本格的始動へ

仮収蔵庫に移動させた化石

 1月某日、化石魅力化プロジェクトメンバーとボランティアの方とで、旧西川化石標本室の化石すべてを、仮収蔵庫に移動させました。

 これらの標本は、建物はそのままにこの化石標本室の内側を改装した後、順次戻して展示をしていきます。

 午前9時半から始まった引っ越し作業は午後3時過ぎに終了。整頓されてしまわれていた鉱物・化石以外にも、一見何なのかわからないような大きな石や、鉱物見本なども所狭しと収納されており、最後には「これも運ぶ?」「どうしよう…」と考えながらの作業となりました。

 西川さんが作業や研究をしていたデスク周りには、化石研究に関連したやり取りを示す書類や手紙などもあり、今回、それらも併せて保存をしています。

内装の詳細は今後の話合いで決めていきますが、出来る限り西川功さんが展示していた形を守っていく構成になりそうです。

 内装工事に入っても、標本を適切に保存するための作業は続きます。お時間のある方は是非、力を貸してください。

令和2年9月24日 博物館視察と子ども向け副読本の話合い
~化石標本の保存を地域から~

 西川化石標本の整理を始めてからおよそ1年半の9月、地域の有志を加えたプロジェクトチームが発足しました。

 10月中旬、チームの数名で比和自然科学博物館へ視察に伺いました。同博物館は、設立に際し地域参画がなされたという事で、最も参考になるのではないかと考えたからです。進藤館長と宮永学芸員より、博物館の成り立ちや展示内容、設立後の運営についてお話を伺いました。

 また、西川功さんが生前、化石の子ども向け副読本の発行に協力されており、お話を伺うため、広島市から発起人の高橋敬明さんと、同市より岡崎俊さんに来町いただきました。

 地域で発行の続きを行えないかとのお話しでした。原稿は草稿の段階で資料も少なく、課題となりそうです。

​各年度リンク

 

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